COSMO 株式会社コスモデンタル
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  はじめに

 高周波電流を利用して歯科治療に応用されたのは1930年代と言われています。わが国でも1940年代後半より取り入れられ始めました。初めは増殖歯肉の切開、切除に用いられ止血効果の高いことが重宝されまして歯科界でも急速に普及してきました。
 この高周波電流を歯内療法(根管治療)に応用する機器「抜髄器」が1980年(昭和55年)潟Rスモデンタル社にて開発され、市販が開始されました。本器は従来の通称「電気メス」を根管内の軟組織(罹患した歯髄)を焼灼固定することにより抜髄を簡単、確実に根尖部の滅菌を最終目的とし、予後不良を回避することを目標として開発されました。しかし通常の電気メスでは根管歯髄のみならず歯牙周辺組織(歯根膜等へ)の危害は避けられないものでした。そこで潟Rスモデンタルでは電力量を少なくして浸透力を強くする波形を作り、尚且つ出力を加減するタイマーを装備して安全性を重視した器械を完成させました。これによって根管治療を簡単、確実に、患者に負担をかけない、難治性と呼ばれる感染根管等に対しても、予後不良の少ない処置法となりました。そしてまた1990年ころより歯周病の治療に応用できる機器にバージョンアップしました。これで歯科の二大疾病でありますウ蝕(根管治療)と歯周疾患(歯周病治療)に対応出来るようになりました。
 また、昨年2月歯科界としては初めてと言っても過言では有りませんが、この高周波治療器を非接触で口腔内外の痛みに対して照射して疼痛の緩和が図れることが発見されました。
 今回のセミナーでは高周波の基本を知って頂くために高周波メスの原理から治療まで、また非接触照射法を出来るだけ詳しくお話したいと思います。
 ついでに歯科界におきましては質の良い超音波の必要が高まって参りました。
超音波についても一部触れておきたいと思います。
 
   1.)基本原理
 2.)接地(アース)
 3.)切開と凝固
 4.)生体の神経筋に対する影響
 5.)高周波電流通電時の痛みについて
 6.)骨の再生について
 

 1.)高周波の基本原理

 高周波(電気メス)の基本原理を図―1に示します。

図-1

 電気メスは、生体を負荷として高周波電流を流して、このときの負荷もしくは接触抵抗に発生する熱を利用して、切開作用、凝固作用を導き出すものです。
 広い面積で装着される電極(対極板と呼ばれる生体)とメス先電極(能動電極、針電極)に対して、高周波電流を生体に通じさせます。
 これにより接触抵抗が小さく流れる電流密度の低い対極板側では熱は発生せず、接触抵抗が高く電流密度の高いメス先電極側ではジュール熱やアーク放電により熱を生じます。この熱が瞬時に細胞を過熱し爆発・散逸させ切開、凝固作用を生じさせます。

   
   2.)接地(アース)(対極板、アースクリップ、またはハンドグリップ)

 高周波メスを使用するときにアースは必ず取らなければいけないのかという質問をよく受けます。基本的には電気はプラスからマイナスに流れ一つの回路を作ってその役目を果たしています。
 出力を下げるためにアースを外す術者がいますが、電気的にはアースを外して出力を下げるのではなく、出力調整ツマミあるいは調整ボタンで下げるのが正しいやり方です。
 アースを外すことによって約30%~40%程度、出力がダウンします。しかし回路を断つことによって出力が不安定、不確定になります。ただしこのことによって人体に悪影響を及ぼすことは考えられませんが。高周波出力を20W以上出すときは口角に取るアースクリップでは接地面積が少ないので確実に接地しているか、確認する必要があります。点接触している場合、その部分に熱を発生し長時間掛けると火傷の危険もあります。出力を20W以上出すときはアース板ないしはハンドグリップで対応したほうがベターかもしれません。前述のように対極は広く取るのが正しい安全な方法です。口角に取るアースクリップはEMRのアースと同じく出力(実行値出力10W以下)の少ないときの便宜的方法として使用するものとしてご理解下さい。
   
 

 3.)切開と凝固

 多くの市販の電気メスは切開目的の特性モードと凝固目的の特性モードを合わせ装備しています。コスモキュアも同じく切開モードはメスとメラニン色素沈着除去の2つのファンクションだけで後はすべて凝固モード(根管治療、歯周病治療、知覚過敏処置等々)のファンクションです。図―2はこれらのモードの基本的な出力波形です。2つの波形の違いは、出力波形のヂューチーサイクル(出力波形の持続時間と繰り返し周期との時間比)にあります。

図-2

 一般に切開目的の出力モードの波形には、連続波が用いられます。凝固目的の波形にはクレストファクタ(出力波形のピーク値と実行値の差)が大きい波形が用いられます。連続波にくらべクレストファクタの大きい出力波形で、同じような力のかけ方でメス先操作を行おうとした場合、組織を連続的に切り進むことが困難になります。同一出力設定で比較すると、連続波に比べてクレストファクタの大きい波形は切開する近傍の術野に蓄熱しながら処置を行う傾向があります。したがって、より熱凝固が促進される特性になります。
 また、同一出力電力設定では、クレストファクタの大きい波形の方がピーク電圧は高くなるためにメス先電極部分ではアーク放電が発生しやすくなる。これは凝固の処置時にメス先の操作が遅くなっても(ときにはメス先を操作しないときでも)アーク放電が維持されやすく、放電圧力でメス先と組織の間に間隙が保たれやすく、膠着を防止するのに都合がよく、根管内での使用には適していることになります。他方、一般に連続波での出力は電圧が低めなので、アーク放電の維持が難しく、術野でメス先電極を遅く操作した場合にはメス先と組織のジュール熱による膠着が発生しやすい。即ちメスとして使用するときはできるだけ素早くメス先を操作する必要があります。昔からよくパンきり速度で操作しなさいと言われています。

 

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